M-1 FAIRTEX 『Yod Nak Suu vol.4』 観戦記
M1公式戦『ムエタイチャレンジ2009 Yod Nak Suu vol.4』 が11月8日(日)ディフアー有明で開催されました。
この日は、13試合が組まれていて、M-1、WPMF各タイトルマッチが2試合組まれていました。
メインイベントは、ノンオー・シットオー(元ルンピニー3階級王者)とトライジャック・シットジョームトライ(現ルンピニー同級1位)の一戦。
ルンピニのカードが日本で観れるのですから期待が高まります。
筆者は、前回同様ムエタイ観戦初めてという方々と会場で待ち合わせし、取材を兼ねて観戦して参りました。
今回は、印象に残った試合を中心にご紹介します。
◆第5試合 フェザー級 3分3R(延長1R)
長嶋大樹(ONE'S GOAL/J-NETWORK8位) VS
勝又祐一郎(クロスポイント吉祥寺)
筆者は、ムエタイを観る場合、試合が始まる前にどちらが勝つか?を予想します。
何度か観戦した選手ならともかく、初めて観戦する選手同士だと体型や面構えで、どちらが強そうかと考えます。
筋肉隆々の体育会系の選手とスラッとした文科系?と思える選手が、戦う場合、「これは体育会系が勝つな」と当然予想します。
ところが、ムエタイの場合は手足の長い選手が有利なようで、時として「番狂わせ」が起こります。
この試合の長嶋選手は、典型的な筋肉質。
一方の勝又選手は、文科系とは言わないまでもスラッとしたタイプ。
写真右が筋肉質の長嶋選手

試合は、体育会系?の長嶋選手が初回から主導権を奪い優勢に。
後半、勝又選手が痛む足を(相手のローキックで)引きずりながら前に出て、粘る。
結局、終始攻勢を取っていた長嶋選手が3-0の判定で勝利しました。
途中、休憩をはさみタイトルマッチに出場する選手紹介が行われました。
タイ、日本の国旗が掲揚され各々の国歌が流されました。
タイトルマッチ宣言のイベント

◆第8試合 70kg契約 3分5R
クンタップ・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックス/M-1スーパーウェルター級王者) VS
我龍真吾(ファイティングマスター/前M-1ミドル級王者)
K-1でもお馴染みの我龍選手とクンタップ選手という好カードです。
クンタップ選手が、M-1のリングに上がるのは、6月の防衛戦以来。
前回は、体に張りがなく調整不足か?と思ったのですが、今回は体に張りがあります。
初回こそ様子見でしたが、2回からは左右のミドルキックを中心に積極的に攻め、局面をリードします。
クンタップ選手の左右のミドルがヒット

最後まで、息が上がらず、強さを見せつけました。
我龍選手は、『我龍タイム』というラッシュタイムが通常だとあるのですが、今回は体調不十分だったのか?それが見れず、残念でした。

試合は、肘打ちによる左目尻のカットによるドクターストップでクンタップ選手が5R TKO勝ち。
◆第9試合 62kg契約 3分5R
カノンスック・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックス/M-1フェザー級王者) VS
壮泰(士道館橋本道場/MA日本スーパーライト級王者)
クンタップ選手同様、カノンスック選手の体が引き締まって見える。
この試合もM-1王者の強さが観れるような気がした。
重いキックをローに叩き込むカノンスック選手(左)

序盤からローキックを壮泰選手に浴びせ、壮泰選手の太股は、たちまちミミズ腫れに。
痛がりこそしないものの、変色した太股は痛々しい。

結局3-0の判定勝ちでカノンスック選手の勝利。
◆第10試合 55kg契約 3分5R
藤原あらし(S.V.G./WPMF世界スーパーバンタム級王者) VS
デーンチャイ・シットオー(タイ/元ラジャダムナン・フライ級4位)
前回の興業で、ワンロップ選手からWPMFのベルトを奪取した藤原あらし選手の登場。
今回の相手は、元ラジャダムナンのランカー選手。
本場タイからのチャンピオン査定試合の様相。
強そうに見えないタイ人選手(左)だが・・・

あらし選手は、前回のタイトルマッチでは見せなかったハイキックなど、多彩な技を繰り出す。
この選手の特徴は、何といっても『目』。
意思の強そうな一途な目をして、相手を睨みつける姿が印象的だ。
多彩な技で攻め立てるあらし選手(右)

今回の相手は、強そうには見えないけれど、さすがに本場のランカー選手。
結構強い!
打っても打っても打ち返してくるタイ人選手に、「やっぱタイ人は強いなあ」という表情を浮かべていた。
結局、試合は三人の審判がドローという内容で引き分けに。
チャンピオン査定試合は、まあ合格と言った処か?
これから第2、第3の刺客が”虎の穴”(タイ)から送られてこよう。
それを乗り越えて、M-1の顔になれるかどうかだ。
◆第11試合 WPMF世界女子フライ級タイトルマッチ 2分5R
サーサ・ソーアリー(タイ/王者) VS
グレイシャア亜紀(フォルティス渋谷/挑戦者・J-GIRLS同級王者)
サーサ選手は、ムエタイのWPMFのチャンピオンでありながら、現役のモデルでもあるそうです。
神様は、何と不公平なのか?
ムエタイスタイルのサーサ選手(左)

スラッとした体型で手足が長いサーサ選手。
相手の亜紀選手からすれば、長い足が邪魔で仕方ないだろう。
ところで、サーサ選手は、男子選手同様ムエタイスタイルの構え。
せっかくスタイル抜群なのにガニ股で、歩くのです。
何か違和感がありましたね。
サーサスタイルを確立して欲しいものです。
試合はサーサ選手が3-0で判定勝ち。
笑顔が可愛いサーサ選手

◆第12試合 セミファイナル M-1ヘビー級タイトルマッチ 3分5R
KOICHI(バンゲリングベイ・スピリット/王者/100kg) VS
悠羽輝(和術慧舟會DUROジム/挑戦者・J-NETWORKヘビー級4位/93kg)
ヘビー級の一戦。
序盤はチャンピオンがポイントをリードし、このまま押し切るのか?と思われたが、4Rから挑戦者が果敢に反撃し、ポイントを取り返す展開。
ほぼ互角で迎えた最終回、両者必死の攻防は・・・
KOICHI選手(左)は後半守勢に。

雰囲気的には挑戦者が押しているのだが、攻めきれず千載一遇のチャンスを逃した格好に。
結局0-1ながらKOICHI選手がドロー防衛を果たした。
◆第13試合 メインイベント 60kg契約 3分5R
ノンオー・シットオー(タイ/元ルンピニーバンタム級・Sバンタム級・フェザー級王者・現在Sフェザー級6位) VS
トライジャック・シットジョームトライ(タイ/タイ国プロムエタイ協会フェザー級王者・現ルンピニー同級1位)
メインイベントは、3階級王者のノンオー選手が登場。
相手のトライジャック選手は、ランク1位という事で、好試合が予想されます。
ワイクルーを舞うノンオー選手(左)

1,2Rは、トライジャック選手が挑発的とも思える態度で、果敢に攻め立てる。
しかし、ノンオー選手は鉄壁とも思えるガードで、決定的なポイントを与えない。
巧みな防御ノンオー選手(右)

3,4Rは、ノンオー選手が攻め立て、たちまちポイントをリード。
両者の技が速すぎて、VTRで流してくれないと理解できないほど。
審判も大変です。
マバタキもおいそれと出来ないのですから・・・
疲れた表情をするトライジャック選手(右)

5Rは、ポイントではっきり有利になったノンオー選手は、必死に反撃する相手を巧みにいなす。
結局2-0の判定勝ちで、終わってみれば、3階級王者の横綱相撲という印象でした。
ノンオー強し!
M-1のHPが新たに開設されたそうです。
全ての試合結果が知りたい方は、 こちらを 参照下さい。
余談
初観戦された方々に印象を聞きました。
皆さん「面白かった」と言って下さいました。
しかし、もう一度観たいですか?の質問には、意見がわかれたようです。
但し、試合中に皆さんが口を揃えていたのは、「必死に戦ってるね」です。
格闘技関係で話題になる『無気力試合』は、ムエタイでは無縁と思います。
一度、生の試合を観て頂ければ、理解できると思うのですが・・・
この日は、13試合が組まれていて、M-1、WPMF各タイトルマッチが2試合組まれていました。
メインイベントは、ノンオー・シットオー(元ルンピニー3階級王者)とトライジャック・シットジョームトライ(現ルンピニー同級1位)の一戦。
ルンピニのカードが日本で観れるのですから期待が高まります。
筆者は、前回同様ムエタイ観戦初めてという方々と会場で待ち合わせし、取材を兼ねて観戦して参りました。
今回は、印象に残った試合を中心にご紹介します。
◆第5試合 フェザー級 3分3R(延長1R)
長嶋大樹(ONE'S GOAL/J-NETWORK8位) VS
勝又祐一郎(クロスポイント吉祥寺)
筆者は、ムエタイを観る場合、試合が始まる前にどちらが勝つか?を予想します。
何度か観戦した選手ならともかく、初めて観戦する選手同士だと体型や面構えで、どちらが強そうかと考えます。
筋肉隆々の体育会系の選手とスラッとした文科系?と思える選手が、戦う場合、「これは体育会系が勝つな」と当然予想します。
ところが、ムエタイの場合は手足の長い選手が有利なようで、時として「番狂わせ」が起こります。
この試合の長嶋選手は、典型的な筋肉質。
一方の勝又選手は、文科系とは言わないまでもスラッとしたタイプ。
写真右が筋肉質の長嶋選手

試合は、体育会系?の長嶋選手が初回から主導権を奪い優勢に。
後半、勝又選手が痛む足を(相手のローキックで)引きずりながら前に出て、粘る。
結局、終始攻勢を取っていた長嶋選手が3-0の判定で勝利しました。
途中、休憩をはさみタイトルマッチに出場する選手紹介が行われました。
タイ、日本の国旗が掲揚され各々の国歌が流されました。
タイトルマッチ宣言のイベント

◆第8試合 70kg契約 3分5R
クンタップ・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックス/M-1スーパーウェルター級王者) VS
我龍真吾(ファイティングマスター/前M-1ミドル級王者)
K-1でもお馴染みの我龍選手とクンタップ選手という好カードです。
クンタップ選手が、M-1のリングに上がるのは、6月の防衛戦以来。
前回は、体に張りがなく調整不足か?と思ったのですが、今回は体に張りがあります。
初回こそ様子見でしたが、2回からは左右のミドルキックを中心に積極的に攻め、局面をリードします。
クンタップ選手の左右のミドルがヒット

最後まで、息が上がらず、強さを見せつけました。
我龍選手は、『我龍タイム』というラッシュタイムが通常だとあるのですが、今回は体調不十分だったのか?それが見れず、残念でした。

試合は、肘打ちによる左目尻のカットによるドクターストップでクンタップ選手が5R TKO勝ち。
◆第9試合 62kg契約 3分5R
カノンスック・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックス/M-1フェザー級王者) VS
壮泰(士道館橋本道場/MA日本スーパーライト級王者)
クンタップ選手同様、カノンスック選手の体が引き締まって見える。
この試合もM-1王者の強さが観れるような気がした。
重いキックをローに叩き込むカノンスック選手(左)

序盤からローキックを壮泰選手に浴びせ、壮泰選手の太股は、たちまちミミズ腫れに。
痛がりこそしないものの、変色した太股は痛々しい。

結局3-0の判定勝ちでカノンスック選手の勝利。
◆第10試合 55kg契約 3分5R
藤原あらし(S.V.G./WPMF世界スーパーバンタム級王者) VS
デーンチャイ・シットオー(タイ/元ラジャダムナン・フライ級4位)
前回の興業で、ワンロップ選手からWPMFのベルトを奪取した藤原あらし選手の登場。
今回の相手は、元ラジャダムナンのランカー選手。
本場タイからのチャンピオン査定試合の様相。
強そうに見えないタイ人選手(左)だが・・・

あらし選手は、前回のタイトルマッチでは見せなかったハイキックなど、多彩な技を繰り出す。
この選手の特徴は、何といっても『目』。
意思の強そうな一途な目をして、相手を睨みつける姿が印象的だ。
多彩な技で攻め立てるあらし選手(右)

今回の相手は、強そうには見えないけれど、さすがに本場のランカー選手。
結構強い!
打っても打っても打ち返してくるタイ人選手に、「やっぱタイ人は強いなあ」という表情を浮かべていた。
結局、試合は三人の審判がドローという内容で引き分けに。
チャンピオン査定試合は、まあ合格と言った処か?
これから第2、第3の刺客が”虎の穴”(タイ)から送られてこよう。
それを乗り越えて、M-1の顔になれるかどうかだ。
◆第11試合 WPMF世界女子フライ級タイトルマッチ 2分5R
サーサ・ソーアリー(タイ/王者) VS
グレイシャア亜紀(フォルティス渋谷/挑戦者・J-GIRLS同級王者)
サーサ選手は、ムエタイのWPMFのチャンピオンでありながら、現役のモデルでもあるそうです。
神様は、何と不公平なのか?
ムエタイスタイルのサーサ選手(左)

スラッとした体型で手足が長いサーサ選手。
相手の亜紀選手からすれば、長い足が邪魔で仕方ないだろう。
ところで、サーサ選手は、男子選手同様ムエタイスタイルの構え。
せっかくスタイル抜群なのにガニ股で、歩くのです。
何か違和感がありましたね。
サーサスタイルを確立して欲しいものです。
試合はサーサ選手が3-0で判定勝ち。
笑顔が可愛いサーサ選手

◆第12試合 セミファイナル M-1ヘビー級タイトルマッチ 3分5R
KOICHI(バンゲリングベイ・スピリット/王者/100kg) VS
悠羽輝(和術慧舟會DUROジム/挑戦者・J-NETWORKヘビー級4位/93kg)
ヘビー級の一戦。
序盤はチャンピオンがポイントをリードし、このまま押し切るのか?と思われたが、4Rから挑戦者が果敢に反撃し、ポイントを取り返す展開。
ほぼ互角で迎えた最終回、両者必死の攻防は・・・
KOICHI選手(左)は後半守勢に。

雰囲気的には挑戦者が押しているのだが、攻めきれず千載一遇のチャンスを逃した格好に。
結局0-1ながらKOICHI選手がドロー防衛を果たした。
◆第13試合 メインイベント 60kg契約 3分5R
ノンオー・シットオー(タイ/元ルンピニーバンタム級・Sバンタム級・フェザー級王者・現在Sフェザー級6位) VS
トライジャック・シットジョームトライ(タイ/タイ国プロムエタイ協会フェザー級王者・現ルンピニー同級1位)
メインイベントは、3階級王者のノンオー選手が登場。
相手のトライジャック選手は、ランク1位という事で、好試合が予想されます。
ワイクルーを舞うノンオー選手(左)

1,2Rは、トライジャック選手が挑発的とも思える態度で、果敢に攻め立てる。
しかし、ノンオー選手は鉄壁とも思えるガードで、決定的なポイントを与えない。
巧みな防御ノンオー選手(右)

3,4Rは、ノンオー選手が攻め立て、たちまちポイントをリード。
両者の技が速すぎて、VTRで流してくれないと理解できないほど。
審判も大変です。
マバタキもおいそれと出来ないのですから・・・
疲れた表情をするトライジャック選手(右)

5Rは、ポイントではっきり有利になったノンオー選手は、必死に反撃する相手を巧みにいなす。
結局2-0の判定勝ちで、終わってみれば、3階級王者の横綱相撲という印象でした。
ノンオー強し!
M-1のHPが新たに開設されたそうです。
全ての試合結果が知りたい方は、 こちらを 参照下さい。
余談
初観戦された方々に印象を聞きました。
皆さん「面白かった」と言って下さいました。
しかし、もう一度観たいですか?の質問には、意見がわかれたようです。
但し、試合中に皆さんが口を揃えていたのは、「必死に戦ってるね」です。
格闘技関係で話題になる『無気力試合』は、ムエタイでは無縁と思います。
一度、生の試合を観て頂ければ、理解できると思うのですが・・・


















































