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編集こぼれ話

タイスポットの編集を行うにあたって、取材で感じた事や面白いこぼれ話を随時、紹介します。

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M-1 ムエタイチャレンジ観戦記

M-1 RAJA BOXING SINGHA BEERムエタイチャレンジ NAI KANOMTOM vol.2
が、6月6日(日)ディファ有明で開催されました。
この日は3つのタイトルマッチが組まれていて、注目は何と言ってもメインイベントのWPMF世界ライト級タイトルマッチ
増田博正(スクランブル渋谷/王者)vs カノンスック・ウィラサクレック(WSRフェアテックスジム)
でしょう。

▼第1試合 55㎏契約 3分3R
×宮崎貴大(WSRフェアテックスジム)
○キム・ギフン(韓国/バンゲリングベイ・スピリット)
判定0-3(28-29/28-29/29-30)

▼第2試合 ライト級 3分3R(延長1R)
○金澤元気(新宿レフティー/WPMF日本8位・J-NET 7位)
×増田卓仁(町田金子ジム)
3R 2'24" TKO(レフェリーストップ)

▼第3試合 スーパーウェルター級 3分3R
○清水 武(藤原ジム/WPMF日本7位)
×柿崎孝司(WSRフェアテックスジム)
判定3-0(30-28/30-27/30-27)

▼第4試合 ヘビー級 肘なし 3分3R(延長1R)
○大石 亨(日進会館)
×エド・リョーマ(ブラジル/バンゲリングベイ・スピリット)
判定3-0(30-29/30-28/30-29)
 
 大石選手は、K1にも出場していた猛者。
ヘビー級だけに威力ある攻防が見られたが、大石選手がリードを逃げ切る形で勝利した。

▼第5試合 ウェルター級 3分3R(延長1R)
×渡部太基(藤原ジム/WPMF日本4位)
○田中秀弥(RIKIX/WPMF日本7位)
判定0-3(28-30/28-30/28-30)

 田中選手が、肘で相手の目の上をカットし、試合を有利に運ぶ。
しかし、ここから渡辺選手が粘り、激しい攻防に。
結局ポイントでリードした田中選手が押し切り、勝利を収めた。

ひざ蹴りで攻める田中選手(左)
P1050742.jpg

▼第6試合 フェザー級 3分3R(延長1R)
○森井洋介(藤原ジム/WPMF日本1位)
×コムパヤック・ウィラサクレック(タイ/WSR/M-1Sバンタム級王者・WPMF日本同級2位)
判定3-0(29-26/29-26/29-26)

 森井選手は、藤原ジムのホープ。
一方、コンパヤック選手はM-1のスーパーバンタム級の王者だが、ここ数カ月試合から遠ざかっている。
さらに、階級も1クラス上だけに、本人曰く「勝てるかどうか判らない」との事。

 試合は心配された通り、試合勘が鈍っているコンパヤック選手の出鼻をくじく感じで、1、2ラウンドに森井選手がダウンを奪う。
ここからコンパヤック選手も根性を見せ、ようやく動きがスムーズになった3ラウンドには、逆にポイントを取り戻してみせた。
いかんせん序盤の失点が大きく、森井選手が逃げ切り勝ち。
もう一度、この対戦を観てみたいと思ったのは筆者だけか・・・

序盤圧倒した森井選手(左)
P1050750.jpg

 ここで一端、休憩がありトイレに行く人、喉を潤す人で通路は埋め尽くされていた。
再開後、この日行われるタイトルマッチの選手紹介が行われた。
会場内には、横断幕も多数貼られていた。

選手紹介の模様
P1050756.jpg

▼第7試合 ヘビー級 3分3R(延長1R)
○KOICHI (バンゲリングベイ・スピリット/M-1王者・WPMF日本1位)
×瀧川リョウ(フリー/WPMF日本3位)
2R 2'32" KO

 瀧川選手は、K1ヘビー級3位の実績を持つ実力派。
一方のKOICHI選手はM-1のヘビー級王者。
ノンタイトル戦だが、立場上負けられないKOICHI選手。
試合内容で圧倒すれば、K1からも声がかかるかもしれない大事な試合。

 試合は、2RにKOICHI選手が放った飛びひざ蹴りが、まともにヒットし、ぐらつく瀧川選手に痛烈なパンチを浴びせ、見事なKO劇。
手を上げて喜んだKOICHI選手だが、担架で相手が運ばれる事態に心配そうにのぞきこむ場面も。
大事に至らなければ良いが・・・

積極的に仕掛けたKOICHI選手(右)
P1050761.jpg

▼第8試合 53㎏契約 3分3R(延長1R)
○藤原あらし(バンゲリングベイ・スピリット/WPMF日本バンタム級1位・前WPMF世界Sバンタム級王者)
×サイヤノーイ・ルークフアタノン(タイ)
4R 判定3-0(10-9/10-9/10-9)
3R 判定1-0(30-29/29-29/29-29)

 あらし選手は、WPMF世界Sバンタム級王者だったが、「バンタム級で戦いたい」とベルトを返上したそう。
ジムも移籍し、新規一転どんな試合も見せてくれるか楽しみでもあった。
この日の相手は、若いながら43戦のキャリアを誇る本場タイからの刺客。

 あらし選手は、現在M-1を主戦場としているので、何度となく試合も観戦している。
相手を睨みつけるような強烈な『目』が印象に残っている選手だ。
試合は、中盤まで一進一退の攻防が続き、最終ラウンドを有利に進めたあらし選手の勝ちか?と思えたが、判定はドロー。
エクストララウンドに入り、今度はしっかりポイントを取ったあらし選手が勝ち切った。

 この試合を観て感じた事は、あらし選手の試合ぶりや技術が向上している事。
色んな形でフェイントをかけ、ノーモーションからもパンチを出していた。
相手からすると、「何が来るのか判らない」という状態になるだろう。
そして、もう一つ。
あらし選手の最大の特徴だった強烈な目が無かった事。
移籍問題等で揺れたと聞いているので、その影響もあるのかもしれないが、目に本来の輝きが無かった。
「あらしよ本来の姿を取り戻せ!」と言いたい。

多彩な技で攻めるあらし選手(右)
P1050771.jpg

▼第9試合 スーパーフェザー級 3分5R
×前田尚紀(藤原ジム/WPMF日本3位・元全日本フェザー級王者)
○TURBΦ(FUTURE_TRIBE ver.O.J/WPMF日本4位・元WMAF世界王者)
5R 2'41" TKO(ドクターストップ)

 『修行僧』前田選手の登場。
相変わらず飾り気の無い選手。
現代は、パフォーマンスや派手なアクションやデザインで目立とうとする選手が多いので、前田選手のような存在は逆に目立つ。
しかし、もし全ての選手が前田選手のようなスタイルだったら、それはそれでつまらなくなってしまう。
他人と同じではいけないという事なのだろう。

 今日の相手はTURBO選手。
元WMAF世界王者の実績も持つ。
TURBO選手と前田選手は、お互いに距離を保って戦うスタイル。
前田選手にとって、この距離は戦いやすいはず。
案の定、序盤からポイントをリードし、迎えた最終ラウンド。
このラウンドも前田選手が有利に進め、後は時間の問題と誰もが思った残り30秒に事件は起きた。
接近戦で放ったTURBO選手の肘が、前田選手の目の上に当たったのだ。
ドクターチェックする為に振り返った前田選手の目の上は、ざっくり口を開け大量の血が噴き出していた。
「あ~これではTKOだな」と筆者も思った。
結局、残り19秒を残して大逆転負けを演じる事になってしまったのだ。
もしタイトルが、かかっていたら悔やんでも悔やみきれない敗戦となっていた事でしょう。
勝負の恐ろしさをまざまざと見せつけられた一戦でした。

自分のペースで戦っていた前田選手(右)
P1050777.jpg

▼第10試合 初代M-1ライト級王者決定戦 3分5R
×壮泰(士道館橋本道場/MA日本スーパーライト級王者)
○遠藤智史(ヌンサヤームジム/WPMF日本3位・元全日本王者)
2R 2'49" KO(膝蹴り)

 本来なら準決勝で中村選手に判定負けしている遠藤選手は、この試合には出れなかった。
しかし、勝利した中村選手が別の試合で骨折してしまい、棄権。
願ってもないチャンスが舞い込み、何としても物にしたい処でしょう。
案の定、気合満点で、試合中に笑みを見せた壮泰選手とは、明らかに試合への臨み方が上回っていると感じられた。

 1Rは、手探り状態で3人のジャッジが10-10に。
2Rに試合は一気に動く。
遠藤選手が左のストレートでダウン奪う。
立ちあがった壮泰選手だが、たたみかけるように飛び蹴りを繰り出す遠藤選手。
よろけた処にパンチをまとめ、最後はひざ蹴りで再度のダウンを奪い、そのままKOで遠藤選手が勝利を収め、初代M-1ライト級の王者についた。

にらみ合う両雄 壮泰(左) 遠藤(右)
P1050784.jpg

▼第11試合 M-1ミドル級タイトルマッチ 3分5R
×悠生(スタレントネットワークス/王者・WPMF日本2位)
○我龍真吾(ファイティングマスター/挑戦者・WPMF日本4位)
判定0-3(47-50/46-50/47-49)

 我流選手は、ちょうど1年前M-1のミドル級王者を返上している。
久しぶりに戻ってきたひのき舞台に体を絞ってきたようだ。
直前に「恋人にふられ、やる気がなかった」そうだが、体は嘘をつかない。
自身でも格闘技団体を立ち上げ、興業を企画し、裏方の大変さがよく理解できたそうだ。
リング上でのパフォーマンスは他の追随を許さず、良くも悪くも独特の雰囲気があると感じられる。

 この日の挑戦者は、タイトル奪取に並々ならぬ気合が感じられ、正直どちらがチャンピオンなのかわからなかった。
試合も序盤から挑戦者が積極的に攻め、リードを取る展開。
王者も必死に反撃するも5Rには、足の痛み(ローキックによる)に耐えられず、ダウンを奪われる。
最後は、挑戦者の挑発に乗り激しく打ち合いに出るも根性で優る?我流選手が押し切り、預けていた王座を奪還した。

攻勢に出る我流選手(左)
P1050802.jpg

▼第12試合 WPMF世界ライト級タイトルマッチ 3分5R
×増田博正(スクランブル渋谷/王者)
○カノンスック・ウィラサクレック(タイ/WSR/世界4位・日本2位)
判定0-3(46-50/46-50/46-49)

 興業の2週間前に行われたM-1のアマチュア大会にカノンスック選手のミット打ちが披露され、
体の仕上がり具合、技の切れとも申し分なく、このまま調整が上手くいけばタイトル奪取できるのでは?と思っていた。
試合当日も体の張りは、かつて無いほど良く、気合も十分で、最高のコンディションでこの試合も迎えたのだろう。

ワイクルーを舞う両雄
P1050816.jpg
※スピーディな興業を心がけているそうで、ワイクルーはメインイベントのみです。

 1Rは、互いに手探り状態ながら、挑戦者のローキックにかなりスピードがあると感じた。
王者もそのスピード、威力に警戒心を強めた事だろう。
このラウンドは10-10のイーブン。

 2Rは、挑戦者が仕掛け、攻勢に出る。
王者もカウンターで応戦するも挑戦者の攻勢が認められ1人のジャッジが10-9で挑戦者に。
他2人は10-10のイーブン。

カウンターを決める増田選手(左)
P1050826.jpg

 カノンスック選手は、いつもならローキック中心に攻めるのだが、この日はパンチを打つ機会が多く、
王者対策も十分に練ってきたのだろう。
そして、時折見せる飛び蹴りは威力があり、まともに食えば、立ってはいられそうにない程だった。

 3Rは、激しく打ち合う展開に。
王者のカウンター狙いを警戒して、おいそれとは仕掛けられない中、攻勢を取る挑戦者。
王者も応戦し、二人のジャッジが挑戦者に10-9。
1人のジャッジが王者に10-9と見解が分かれた。、

豪快なハイキックを放つカノンスック選手(左)
P1050834.jpg

 4Rは、挑戦者の攻めの歯車が噛み合いだした。
威力十分のローキックに王者の足はみみず腫れになり、痛々しい。
しかし、痛ぶるそぶりも見せず、気丈に反撃を試みるも劣勢は誰の目にも明らか。
このラウンドは、3人のジャッジが10-9で挑戦者を支持。

 5R 泣いても笑ってもこのラウンドがラスト。
ポイントでは、2ポイントほど挑戦者がリードしていて、ダウンが取れれば引き分けに持ち込めるか?という状況。
王者は、当然倒しに積極的に前に出る。
激しく打ち合う場面もかなりあったが、中盤に挑戦者のハイキックがさく裂し、王者がよろけた処をパンチでたたみかけ、致命的なダウンを奪う。
もうポイントで追い付けない王者は前に出るも、挑戦者はまともに打ち合わず、前蹴りとクリンチで凌ぐ。
結局、このまま終了し判定で挑戦者カノンスックが勝利し、新王者となった。

新チャンピオンになったカノンスック選手
P1050833.jpg

 最終ラウンド後半、絶対的有利に立った挑戦者は、接近戦を拒んだ。
前蹴りを多用し、相手に近づけさせない。
相手が射程圏に入れば、すかさずクリンチした。
見方によっては、ずるいと思われそうだが、先の前田選手が、十中八九勝っていた試合を逃している。
それを控え室で見ていただろう選手やトレーナーが、同じミスをしないように心掛けるのは当然と言えば当然だ。

【こぼれ話し】
 この日行われたタイトルマッチは、3試合。
全て青コーナー(挑戦者サイド)が、勝っている事に何人気付かれているだろうか?
正確に言うと第10試合は王座決定戦なので、挑戦者ではありません。
まあ、準決勝で一度負けていて、敗者復活戦なので、挑戦者でも良さそうですが・・・
そんなわけで、波乱?続きのタイトル戦でした。
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ここだけの話をそっとご紹介します。

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