FC2ブログ

編集こぼれ話

タイスポットの編集を行うにあたって、取材で感じた事や面白いこぼれ話を随時、紹介します。

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

M-1 ムエタイチャレンジ観戦記 (2010/09/12)

 M-1 ムエタイチャレンジ が、9月12日(日)ディファ有明で開催されました。
この日は2つのタイトルマッチが組まれていた。
注目は何と言ってもメインイベントのダブルタイトル戦。
WPMF世界ライト級王者 カノンスック・ウィラサクレック(WSRフェアテックスジム)vs 遠藤智史(ヌンサヤーム/M-1ライト級王者) でしょう。

 今回は、理由あって試合前日の計量の場にも出席させて頂いた。

恐る恐る計量台に乗るカノンスック選手
P1060336.jpg

リミットぎりぎりの選手は、計量台を揺らさないように乗る姿が印象的でした。
カノンスック選手らウィラサクレック選手一行は、計量の後、スタミナを付けに焼肉店に行ったようです。
食後のカノンスック選手は、腹がパンパンでスーパーライト級並みの体重になっていたはずです。(笑)

 当日は、ムエタイの試合を初めて観るという方と待ち合わせていたのですが、待ち人が遅れて、会場入りが40分以上遅れてしまいました。
その関係で6試合目から観戦記をスタートします。

■第1試合 ライト級 M-1エクステンションルール 3分3R延長1R
○KATO-A.K.G(A-BLAZE×KICK GYM)
TKO 2R3秒 ※ヒジによるカット
X柴田正人(Team宮地)

■第2試合 ライト級 M-1フレッシュマンルール 3分3R
△池上大将(WSRフェアテックス)
ドロー 判定0-1 ※29-29、29-29、28-30
△加藤 港(CMA)

■第3試合 フェザー級 M-1エクステンションルール 3分3R延長1R
○梅原ユウジ(ストラッグル/WPMF日本同級8位)
TKO 1R2分2秒 ※左ハイキック
XMASATO(ワイルドシーサー)

■第4試合 WPMF日本ライト級ランキング戦 3分3R延長1R
○健司(インスパイヤードモーション/NJKFライト級10位)
判定3-0 ※29-28、29-28、29-27
X金澤元気(新宿レフティー/WPMF日本同級7位、J-NETWORK同級6位)

■第5試合 WPMF日本フライ級ランキング戦 3分3R延長1R
○薩摩サザ波(TARGET/J-NETWORKスーパーフライ級7位、WPMF日本同級5位)
判定3-0 ※30-27、30-27、30-28
Xレックハーイ・マツモト(WSRフェアテックス/元J-NETWORKフライ級1位、元NKBフライ級1位)

■第6試合 スーパーバンタム級 M-1エクステンションルール 3分3R延長1R
○一戸総太(WSRフェアテックス/WPMF日本バンタム級5位)
TKO 3R1分11秒 ※ヒジによるカット
X牧 裕三(アクティブJ/元J-NETWORKバンタム級王者)

 一戸選手は、最近好調でM-1の試合には欠かせない選手になっている。
好調だからか表情が良く、余裕があるように思えた。
しかし、この日は対戦相手の牧選手に主導権を取られ、やや苦しい展開。

序盤は牧選手(左)が優勢に試合をすすめたが・・・
P1060353.jpg
 
ところが、最終ラウンドに一気にたたみかけ、ひじが右目上にヒットし、流血。
結局ドクターストップで一戸選手がワンチャンスをものにした格好となった。
乗ってる男は違うという感じでした。

■第7試合 フェザー級 WPMF日本ランキング戦 3分3R延長1R
○コムパヤック・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックス/M-1スーパーバンタム級王者)
判定3-0 ※30-28、30-28、30-29
XKOICHI(新宿レフティー/J-NETWORKフェザー級8位、WPMF日本同級6位)

 コムパヤック選手は、本来2階級下のバンタム級の選手。
マッチメークの為とはいえ、結構厳しい。
前回は、久しぶりの試合という事と体が絞れていなかった。
今回は、体も絞ってきたようで、期待できそう。

積極的に攻めていたコムパヤック選手(手前)
P1060368.jpg

派手さはないが、しっかりガードして間合いを詰めての反撃と着実にポイントを取り、判定で勝利を収めた。

■第8試合 WPMF世界女子ミニフライ級タイトルマッチ 2分5R
○神村エリカ(TARGET/王者)
判定3-0 ※50-46、50-46、50-45
Xノングネーン・ソーシリワン(タイ/挑戦者)

 神村選手を初めて観た時、「こんなに攻め続けたらスタミナ切れおこすだろう」と思った。
しかし、彼女はフルラウンド攻め続け、勝ち切ってしまった。
誰もが、強い!と思った事だろう。
そんな彼女には、このクラスでは日本には既に敵がいないのではないだろうか?
今回もタイから挑戦者を呼んでの防衛戦。

 本来、女子の試合は、ひじ無しルールで行われるが、この試合はひじ有り。
嫁入り前の顔に傷がつく事を恐れる女子選手も多い中で、その意気込みだけでも凄い。

ワイクルーを踊る左(神村)、右(ソーシリワン)選手
P1060373.jpg

世界戦は、タイの儀式であるワイクルーを試合前に踊るが、若き王者は、タイの儀式も見事にこなしている。
「立派」という言葉しか浮かばない。
長くタイトルを保持して欲しいが、はたしてどうか?

攻め出したら止まらない神村選手(右)
P1060377.jpg

毎度の事ながら攻めだしたら、『攻めだるま』と化し、相手につけいる隙を与え無い。
タイ人選手もコーナーに追いつめられる姿が多く、守勢一方。
長い足で抵抗するも、劣勢は明らか。
4Rには決定的なダウンを奪い、ポイントの上で大差になるも女子選手は緩まず攻める。
観ていて気持ちが良いくらいに。
結局、大差の判定で勝ち切り、初防衛に成功した。

■第9試合 ヘビー級 M-1エクステンションルール 3分3R延長1R
○KOICHI(バンゲリングベイ/M-1ヘビー級王者、WPMF日本ヘビー級1位)
TKO 2R1分20秒 ※顔面ヒザ蹴り
XFUCK岸田(岸田式ランバル)

 岸田選手は、選手入場の際、派手なパフォーマンスで会場を沸かせた。
一方、KOICHI選手は、王者の貫録が出てきたと思う。

主導権を握り、攻めるKOICHI選手(左)
P1060391.jpg

肝心の試合では、KOICHI選手が主導権を握り、最後は強烈なひざ蹴りでケリをつけた。
試合後のマイクパフォーマンスでは、WPMFのタイトル戦を希望していたが、実現するか?

■第10試合 フェザー級 M-1エクステンションルール 3分3R延長1R
○森井洋介(藤原/WPMF日本フェザー級1位)
判定3-0 ※30-29、30-28、30-28
Xリョウ・ペガサス(ROOFTOP ACADEMY/J-NETWORKスーパーフェザー級2位)

 前日の計量で一番、目についたのが森井選手。
筋肉の付き方が、他の選手と明らかに違う。
藤原ジムは猛練習で有名だが、練習で培ったものなのか?
はたまた自身でウェート等で作ったのかは定かではないが、凄い。
藤原ジムのホープでもあるが、派手さはない。
一方RYO選手は、ニヒルな雰囲気で衣装も派手でセンスの良さを感じる。
こんな対極的な二人の顔合わせ。
RYO選手は、試合前から気合十分。
若手ホープに「待った」をかけようとする気配満点だった。

シャープで力強い攻めを見せる森井選手(右)
P1060407.jpg

 試合は予想通り、白熱した一戦となった。
互いにこきみよくパンチ、キックを繰り出し、打たれても下がらないし、打ち返していたのでリズムのある好試合となった。

打たれても怯まず前で出るRYO選手(右)
P1060426.jpg

同様に打っているのだが、一発一発の威力が森井選手の方が上回っているのか、2ラウンド中盤辺りから森井選手が押し気味に試合を進める。
しかし、森井選手もローキックをかなりもらっていた。
強打を打っても前に出てくるRYO選手の姿に戸惑う場面も。
それでも最後は、有効打を的確に放ち、判定勝ちを収めた。
この日の興業で一番の試合内容だと思った。
ナイスファイト!

■第11試合 東西交流戦 スーパーフェザー級 M-1エクステンションルール 3分3R延長1R
○前田尚紀(藤原/WPMF日本同級4位)
判定3-0 ※30-28、30-28、29-28
XKING皇兵(SFK)

 『修行僧』前田選手の登場。
この選手もM-1の試合では、欠かせない存在。
派手さはないが、こきみの良い攻防が魅力だ。

序盤から攻め続けた前田選手(右)
P1060440.jpg

試合は前田選手が終始、優勢に試合をすすめ、押し切った。
2ラウンド終了時には、ゴングが鳴った後、KINNG選手がパンチを放った事から、普段冷静な前田選手が睨みつける場面も。
前田選手は怒らすと怖~い選手かも。

■第12試合 ゲンナロン引退試合 WPMF日本ミドル級ランキング戦 3分3R延長1R
○小又大貴(Sプロモーション/元NKBミドル級1位)
TKO 3R2分22秒 ※ヒジによるカット
Xゲンナロン・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックス/M-1ウェルター級王者)

 半年ぐらい前から、ゲンナロン選手の引退の噂が流れてきた。
本人に確認すると、「シッ」と口の前で指を一本立てた。
彼は、見た目は怖そうだが、話すとカスれた低い声で愛想よく応対してくれる。
手が器用なのかマジックもやり、飲んでる席では、芸を披露し周囲を楽しませてくれる。
32歳という事で、選手としての峠は越えていると思うが、引退するには惜しい気もする。

試合は、ゲンナロン選手(左)のペースと思われたが・・・
P1060463.jpg

 序盤は『七色のひじ』と言われる多彩な技を披露し、観客を多いに沸かせた。
マジック同様、人を驚かすのが楽しいのだろうか?
主導権はゲンナロン選手が握っていると思ったのだが、2ラウンドに逆にひじ打ちをくらい頭から出血。
これでリズムが狂ったか終了間際には、カウンターを食い、ダウンを奪われる。
この日のゲンナロン選手は、歯車がかみ合わないのか?時々首を横に振る場面が多かった。

必死にポイントを取り戻すべく攻めるゲンナロン選手(右)
P1060474.jpg

ポイントで負けているので、最終ラウンドは、なりふり構わず倒しに行っているようだった。
こんなに必死にパンチを打ち続けるゲンナロン選手を初めてみた思いだった。
引退試合だけに勝って終わりたかっただろう。
しかし、攻めは空回りし、逆に相手のひじを顔面にもらい、無念のTKO負け。

 試合前日にゲンナロン選手と話す機会があり、今後について聞く機会があった。
本人曰く「ジムは辞めるけど、リングには上がりたい」との事だった。
日本人選手の登竜門的な立場としてなら、まだまだ存在感を示す事はできそうなだけに、その去就が気になる処だ。

■セミファイナル(第13試合) ヘビー級 M-1エクステンションルール 3分3R延長1R
○ファビアーノ・サイクロン(ブラジル/TARGET/WPMF世界スーパーヘビー級王者、RISE王者)
TKO 2R2分27秒 ※左ストレート
X恩田剛徳(志村道場)

 恩田選手は、身長195cm、体重112Kgという日本人離れした体格を持ち、ノンタイトル戦ながらWPMF王者ファビアーノ選手に挑戦する一戦。

ファビアーノ選手(左)が優勢にすすめ・・・
P1060482.jpg

序盤は互角の立ちあがりながら、中盤から王者が攻勢を取り続け、ダウンを奪う。
最後は、立ちあがった処に強烈なパンチを合わせ、KOで勝利を収めた。
試合後のマイクパフォーマンスでは、挑戦を望まれたKOICHI選手ではなくK-1のバンナ選手との対戦を熱望していた。
実現すれば、面白そうだが、どうか?

■メインイベント(第14試合) WPMF世界ライト級&M-1ライト級ダブルタイトルマッチ ムエタイルール 3分5R
○カノンスック・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックス/WPMF世界ライト級王者&M-1フェザー級王者)
TKO 2R2分49秒 ※左ヒジ
X遠藤智史(ヌンサヤーム/M-1ライト級王者、WPMF日本ライト級2位、元全日本ライト級王者)

 M-1のフェザー級王者だったカノンスック選手。
フェザー級ではなく、2階級上のライト級でWPMFの王者になってしまった。
フェザー級での防衛戦は、もうしないであろうから忘れ物(M-1ライト級タイトル)を取りに行きたい処でしょう。
一方、遠藤選手は、M-1ライト級王座決定戦では強い処を見せており、ここで勝って世界王者になりたい処だ。
両者は過去に一度、ライト級で対戦していて、その時はカノンスック選手が勝っている。

ウィラサクレックジムの部屋頭となったカノンスック選手
P1060503.jpg

金髪?のカツラを被っているセコンドが奇声を発しており、よく問題にならなかったと思った。
一度、勝っている相手なので、組みやすい相手と陣営は思っているのだろうか?
そうならば、その気の緩みが気掛かりだが・・・

主導権を握り攻めるカノンスック選手(右)
P1060509.jpg

そんな心配もしたが、試合は王者が常に主導権を握る展開。
2Rには、チャンスと見た王者が左からのひじを相手のテンプルにあて、ダウンを奪う。
遠藤選手は、立ちあがれなくKO勝利を収めた。
今回のタイトルマッチの前にRISEの興業でボロ負けしたそうで、それが良い薬になったのか?猛練習をしたそう。
負けた板橋選手にきっちりリベンジして欲しい処だ。


【こぼれ話し】
 リングサイドで見かけたこの鐘に気付いた方いましたか?

試合に使用された鐘
P1060370.jpg

タイでは、ゴングは使わず、鐘を使用するそうです。
ウィラサクレック会長が、興業の直前にタイへ行き、その際購入してきたそうです。
鐘は良いけど、土台がない。
前日、本部を訪れると会長が、土台作りに汗を流していました。

その辺にある部品を組み合わせ、土台を作る会長
P1060339.jpg

ムエタイジムもこんな感じで、土台を築いてきたのかもしれません。
スポンサーサイト

左サイドMenu

プロフィール

タイスポ編集部

Author:タイスポ編集部
タイスポ編集こぼれ話にようこそ!
ここだけの話をそっとご紹介します。

最近の記事

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。