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編集こぼれ話

タイスポットの編集を行うにあたって、取材で感じた事や面白いこぼれ話を随時、紹介します。

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M-1 ムエタイチャレンジ観戦記 (2010/11/14)

 M-1 ムエタイチャレンジ が、11月14日(日)ディファ有明で開催されました。
3つのタイトルマッチが組まれ、トリプルメインイベントが注目カード。
また、この日は当サイト5周年記念イベントで当選された10人の方々が観戦に訪れた。

▼第1試合 M-1フレッシュマンルール 3分3R
◎渡久山ゆうた(平井)
判定2-0 ※30-29、30-29、29-29
●池上大将(WSRフェアテックス)

 池上選手の試合を観戦するのは、今日が2度目。
デビュー戦では、鮮烈なKOで勝利を飾ったが、その後は今一歩。
師匠に恵まれ、敏腕トレーナーも付いている。
身近にライバルもいて、多くの支援者の応援もある。
彼自身も体格が良く(手足が長い)スピードもある。
WSRのホープと言っても過言でない。
『もっと、やれる選手』という思いを誰もが持っているはず。
しかし思うような結果が出ない。
「何故だろう」と思いながら試合を観戦していた。

池上選手は左
P1060893.jpg

 感じた事が二つある。
一つは、周囲の期待に応えようと力んで大ぶりが目立った事。
もう一つは、アマチュア仕様の試合をしているのでは?と思った。
アマチュアルールでは、グローブが大きく、防具を付け、試合時間が1ラウンド2分と短い。
それゆえ、少々打たれようが構わず攻めて有効ポイントを取る事が大事だったと思う。
しかし、プロのリングでは、防具などないし、グローブも6オンスと軽く当たるとダメージがある。
試合時間も伸びて、スタミナの配分を考えねばならないだろう。
要はプロ仕様にチューンナップする必要があるのではないか?という事だ。

▼第2試合 WPMF日本スーパーフライ級ランキング戦  3分3R延長1R
◎松崎公則(ストラッグル/同級7位)
判定3-0 ※30-28、30-27、30-28
●レックハーイ・マツモト(WSRフェアテックス/WPMF日本フライ級5位)

 松崎選手が左のミドルキックを中心に攻め、主導権を握り押し切った。
レック選手は粘るも手が出ず、無念の判定負け。

▼第3試合 M-1エクステンションルール ウェルター級 3分3R延長1R
◎ゲンガート・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックス)
判定3-0 ※30-28、30-27、30-28
●島 一生(TARGET/WPMF日本同級8位)

 ゲンガート?誰それみたいな状態。
WSR所属と聞き、2度びっくり。

終始首相撲をしかけたゲンガート選手は左
P1060903.jpg

試合は、ゲンガート選手が終始首相撲をしかけ、接近戦に持ち込む。
肘打ちでポイントを取り、危なげなく勝ち切った。
タイでは、首相撲は玄人筋が好んで観ると言われているが、日本ではどうか?

▼第4試合 WPMF日本ライト級ランキング戦 3分3R延長1R
◎健司(インスパイヤードモーション/NJKF同級5位)
KO 2R1分40秒
●増田卓仁(WSRフェアテックス)

 序盤から健司選手が主導権を握って攻める。
2Rには健司選手のハイキックがささり、KO勝ち。
やけに健司選手のキックが速く見えたが・・・気のせいだろうか。

▼第5試合 WPMF日本スーパーウェルター級ランキング戦 3分3R延長1R
◎清水 武(藤原/同級6位)
KO 2R2分12秒
●シノKRS(KRS/同級1位)

 熱烈な応援を背に受けて、攻勢に出る清水選手。
清水選手やや有利か?と思えた2R、清水選手の肘が相手の顔面に入り、出血。
試合続行不能となりTKOで清水選手が勝利を飾った。

▼第6試合 WPMF日本ミドル級査定試合 3分3R延長1R
◎入月健一(SVG)
判定2-1 ※30-29、29-30、30-28
●TOMOYUKI(誠剛館/西日本ミドル級王者)

 上背で上回る入月選手が序盤は優勢か?と思えたが、TOMOYUKI選手が粘り接戦に。
判定になるも僅差で辛くも入月選手が逃げ切った形に。

▼第7試合 WPMF日本スーパーフェザー級査定試合 3分3R延長1R
◎光(橋本道場/MA日本同級4位)
判定2-0 ※30-28、30-29、29-29
●KING皇兵(SFK)

 光選手は、左右どちらでも自在にキックを打てる本格派タイプ。
対するKING選手は、やや変則的な動きをする選手。
光選手優勢に進めるも、KING選手も巧みに反撃。
判定になり下を見る光選手。
思うような試合が出来なかったのか?
結局、僅差の判定ながら光選手が勝利を収めた。

 ここから15分の休憩時間に入った。
しかし、リング上では、アマチュアの試合が2試合行われた。
結果のみを掲載します。

▼M-1 Jrルール 55kg契約 2分2R
◎白鳥大珠(島田)
判定3-0 ※29-28、29-28、29-27
●安保瑠輝也(日進会館)

▼M-1 Jrルール 45kg契約 2分2R
◎那須川天心(フリー/M-1 Jr40kg級王者) 
判定3-0 ※30-29、30-28、30-28
●安保璃紅(日進会館)


 5分間の休憩後、トリプルメインイベントの選手紹介並びにタイトルマッチ宣言が行われた。

トリプルメインイベントに出場する選手達
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▼第8試合 M-1エクステンションルール ヘビー級 3分3R
◎ファビアーノ・サイクロン(TARGET/WPMF世界スーパーヘビー級王者、RISEヘビー級王者)
KO 2R14秒 ※ヒザ蹴り
●池野榮司(池野道場)

 WPMFヘビー級チャンピオンのファビアーノ選手に空手家池野選手が挑戦する一戦。

サイクロン(暴風)の被害を受ける池野選手(右)
P1060941.jpg

 序盤からファビアーノ選手が果敢に攻める。
たまらず池野選手は、押し倒される形でロープに倒れこむ。
観客に向かって『すんげえ圧力だよ!』と言わんばかりの表情を再三見せた。
結局、2Rにレフェリーストップの形でファビアーノ選手がKO勝利を収めた。
ファビアーノ選手強し!


 格闘家であれば、誰もが夢見るチャンピオンの椅子。
しかも、その椅子が世界とあれば、その思いは一層強いはず。
思いを胸に、準決勝の2試合が行われた。
2試合とも大熱戦となり、応援する側も大いにヒートアップした事は言うまでもない。

▼第9試合 WPMF日本ウェルター級王座決定トーナメント準決勝第1試合 3分5R
◎田中秀弥(RIKIX/同級2位)
判定2-1 ※49-48、49-48、48-49
●T-98(クロスポイント吉祥寺/同級4位)

 パワーのT-98選手、技術の田中選手と相対的な二人の戦いは、互いの持ち味が発揮された試合となった。

ローキックで攻める田中選手(右)
P1060955.jpg

 ローキックを主体にパンチとのコンビネーションで攻める田中選手に、T-98選手もひるまず応戦。
互いに休まず、フルラウンドを戦い抜き、手に汗握る試合となった。
結局、僅差の判定で田中選手が勝利を収め、来年の決勝に駒を進めた。

▼第10試合 WPMF日本ウェルター級王座決定トーナメント準決勝第2試合 3分5R
◎渡部太基(藤原/同級3位)
TKO 5R1分13秒 ※左フック
●板倉直人(スクランブル渋谷/同級1位)

 渡部選手の試合は、何度か観戦している。
この日の渡部選手は、今までと一味も二味も違い、気持ちが乗っていたように感じた。
1Rは様子見の両者は、互角の立ち上がり。
2Rから渡部選手が積極的に攻め立てる。
ローキックを渾身の力で振り抜き、場内に『パチーン』と打撃音が響く。

渾身のローキックで攻める渡部選手(右)
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 3ラウンドには、渡部選手がダウンを奪う。
渡部選手は3ラウンド終了辺りから、ゴングが鳴りコーナーに戻ると倒れこむように椅子に腰かけていた。
全力でローキックを放っていたのだろう。
猛練習でなる藤原ジム所属だけに出来る芸当で、並みの選手ではスタミナが持たないのでは?とさえ思えた。
それゆえに、板倉選手の足は腫れあがり、悲鳴を上げていた。

 5ラウンドには、2度目のダウンを奪う。
立ち上がって攻めようとした板倉選手に渡部選手の左フックが入り、倒れた処でレフェリーが試合を止め、TKOで勝利した。
勝った渡部選手は、来年1月同じディファ有明で田中選手と王座を争う事になった。
今日の試合を再現できるか!?


 ここからは、本日の注目カード・トリプルメインイベントだ。

▼トリプルメインイベント第1試合(第11試合) WMC世界女子ミニフライ級王座決定戦 2分5R
◎神村エリカ(TARGET/J-GIRLS同級王者、WPMF世界女子同級王者)
KO 1R1分48秒 ※左フック
●ナムワン・シッヂャンチャイ(タイ/同級3位)

 2本のチャンピオンベルトを保持する神村選手が、3本目のベルトに臨む一戦。
今日の相手は、タイではアイドル的存在のナムワン選手。
一方的に攻めきる形で、連勝街道をつっぱしる神村選手だが、今日の戦いはいかに?

そんな周囲の心配など、全くお構いなし。
1Rから神村選手が、攻め立てる。

間合いを詰め、一気にコーナーに追い込む神村選手(左)
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もう、見慣れた光景
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神村選手は、コーナーに追いつめるや、いつも通り百烈拳?を叩きこむ。
『アータタタ』って、相手が『痛いよ』とばかり泣き叫ぶ。
一気のラッシュで相手を戦意喪失に追い込み、試合を決めてしまった。
恐ろしき高校生というしかない。

ベルトの衣装を身にまとう神村選手(中央)と祝福するTargetの関係者
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勝利者のコメントでは、『メインイベンターをはりたい』と宣言していたが、世界のベルトを2本保持していれば、その資格はあるのではないか?と個人的には思う。
話しはそれるが、これだけ強いと「普段は、どんな高校生なんだろう?」と興味を抱くのは筆者だけだろうか?

▼トリプルメインイベント第2試合(第12試合) M-1スーパーフライ級タイトルマッチ 3分5R
◎闘魔(新宿レフティー/J-NETWORK同級王者/挑戦者)
TKO 5R2分14秒 ※テンカオ
●関 正隆(昌平校/同級王者)

 闘魔選手のファイトを見るのは、これが初めて。
J-NETWORKの王者だけにチャンピオン同士の一戦に期待が高まる。
序盤は、関選手のカウンターも当たっていて、好勝負かと思われた。

カウンターをヒットさせる関選手(左)
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しかし、2ラウンドからは長い手足を駆使して、闘魔選手が的確にとらえポイントをリードする。

上背で優る闘魔選手(左)は、組んでも優位に
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試合を有利に進めると、度々チャンピオンを挑発するしぐさを見せた闘魔選手。
関選手は、懐に入ろうとするも前蹴りで阻まれ、自分の距離で戦えなかった。
結局、4ラウンドに続き、最終ラウンドにもダウンを奪った闘魔選手が、最後はレフェリーストップで勝利し、新チャンピオンについた。
試合同様、試合後のコメントでも不敵な発言を繰り返した新王者。
『誰か、この人やっつけられないの!』と憎らしく感じたのは、筆者だけ?

▼トリプルメインイベント第3試合(第13試合) M-1フェザー級王座決定戦 3分5R
◎梅野源治(PHOENIX/WPMF日本、WBCムエタイ日本スーパーバンタム級王者)
判定2-1 ※50-48、49-50、50-48
●コムパヤック・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックス/WPMF日本スーパーバンタム級1位)

 既に2本の世界のベルトを保持している梅野選手が3本目のベルトを狙う一戦。
試合前にリング下の医師に足首を診察してもらっていた梅野選手。
歩く際も、足を引きずりぎみに歩いており、負傷している事は明らか。
打撲で、両足首が曲がらなかったそう・・・

 この試合を迎える気持ちは、少し複雑だった。
個人的感情では、普段顔を合わせる機会の多いコムパヤック選手を応援したい。
しかし、日本のムエタイ(キック界)をグローバルで考えると、ここは梅野選手に勝って欲しい。
一人で観ていたら、何も言わず戦況をジッと見守っていただろう。

 ところが、イベントのムエタイ体験を行った際、コムパヤック選手がコーチを務め、その時生徒だった方がムエタイチケットに当選し、横で観戦している。
しかも、かなり大きな声で声援も送っている。
知らぬ存ぜぬ出来ない立場の筆者は、コムパヤック選手に声援を送る事にした。

上背で優る梅野選手(左)
P1070078.jpg

気持ちでは、負けていなかったコムパヤック選手(右)
P1070082.jpg

 体調面で不安のある梅野選手は中盤から、何と!タイ人相手に首相撲をしかけてきた。
打撃では、タイ人にも劣らない日本人選手は結構いると思うが、肘打ちや首相撲となれば、キャリア豊富なタイ人選手が有利と思うのが相場だ。
梅野選手は、本場タイでも試合を経験しており、タイ人と対等に戦える準備を日頃からしてきたのだろうか?

 体格から考えると、梅野選手の方が上背がある為、首相撲は優位に運べそうだが・・・
それにしても恐れ入った。
接近戦で、首相撲を望み、肘打ちで打ち負けない日本人選手が出てくるとは。

 試合は、有効打では互角か?と思えたが、2人のジャッジが2ポイント差で梅野選手を支持。
コムパヤック選手は常にロープを背にしており、印象が悪かったのは確か。
いや、タイ人相手に首相撲を仕掛けて引けをとらなかった梅野選手が、その時点で優勢勝ちかもしれない。

3本目の世界のベルトを巻いた『本格派日本人ムエタイ選手』に拍手を送ろうではないか。
おめでとう梅野選手!
体を早く治して、またその雄姿を見せて欲しい。


【こぼれ話し】
 ペアチケットで、当選された方(合計10人)が、皆さん来場して下さった。
提供して下さったM-1さんにも顔が立った思いでした(;^^)
ほとんどの方が、格闘技に興味はあるけど、日本のムエタイは初めてという人ばかりでした。
このようなイベントがきっかけで、「また、行こうか」となれば、ファン層拡大に一役かった事になり嬉しいのですが、はたしてどうか。
「場所が、もう少し都心に近いと帰りが随分楽になるのですが・・・」
と声が上がりました。
何とかなりませんか興業主様!
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Author:タイスポ編集部
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ここだけの話をそっとご紹介します。

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