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編集こぼれ話

タイスポットの編集を行うにあたって、取材で感じた事や面白いこぼれ話を随時、紹介します。

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M-1 ムエタイチャレンジ観戦記 (2011/04/10)

 M-1 ムエタイチャレンジ が、04月10日(日)ディファ有明で開催されました。
3つのタイトルマッチが組まれ、トリプルメインイベントが注目カード。
さらに日タイ対抗戦(5試合)も行われ、興味深いカードが組まれていた。

▼第1試合 WPMF日本スーパーバンタム級ランキング戦 WPMF日本ルール 3分3R延長1R
◎波賀宙也(立川KBA)
延長R 判定3-0
Xキム・ギフン(韓国/バンゲリングベイ・スピリット/同級8位)

開幕戦カードから接戦に。
3Rでは、決着がつかずエキストララウンド(延長戦)の末、波賀選手が判定勝ち。

キム選手(左) 波賀選手(右)
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▼第2試合 WPMF日本スーパーバンタム級ランキング戦 WPMF日本ルール 3分3R延長1R 
◎鷹大(ウィラサクレック・フェアテックス/同級9位)
判定3-0 30-29、30-27、30-27
X出貝泰佑(バンゲリングベイ・スピリット/同級6位)

 この日の試合で印象に強く残った選手が2人いた。
その1人が鷹大選手だ。
筆者がこれまで見た試合では、攻めのメリハリが無く、単調なイメージがあった。
しかし、この日は別人のファイトを披露してくれた。

出貝選手(左)鷹大選手(右)
P1070261.jpg

構えから変わり、ふと見た時、クンタップ(師匠)か?と思った。
パンチ、キックともにメリハリがあり、攻めているという姿勢が良く出ていた。
何より、コンビネーションが良く、単発で終わらないのが素晴らしい。
左でボディを売ったら、右のローも打つといった要領で。

コンビネーションで攻めた鷹大選手は左
P1070258.jpg

結局、試合は判定で鷹大選手が勝利を収めた。
興業終了後、通路を通りかかったクンタップに「宮崎、良い試合だったね」と声をかけた。
彼も満足している様子で、「あと2回勝てばタイトルマッチ」と応えてくれた。


▼第3試合 WPMF日本ライト級王座決定トーナメント準決勝 WPMF日本ルール 3分3R延長1R 
◎金澤元気(新宿レフティー/同級6位)
判定3-0 30-28、30-27、30-26
XMasaru(MONKEY☆MAGIC/同級2位)

 金沢選手が、序盤から主導権を握り、終始リードする展開。
そのまま、押し切り大差の判定勝ちを収めた。

▼第4試合 チャリティーマッチ交流戦 47kg契約 WPMF日本女子ルール 2分3R延長1R
◎ちはる(WSRフェアテックス/M-1女子ミニフライ級王者)
判定3-0 30-27、30-28、30-28
X山田純琴(y-park/BONITA BOXEOアトム級1位)

巧みに相手を振るちはる選手(右)
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 ちはる選手は、緊急参戦だったという。
しかも、今回のファイトマネーをそっくり東日本大震災の被災者に募金するのだというではないか!
素晴らしい心がけと思う。(見習いたいけど、なかなか出来ない)
山田選手は、空手の道着で登場し、空手家である事をアピールしていた。
果敢に攻めていたのだが、いかんせん体格差が大きく、相手の長い手足が邪魔で、懐に飛び込め切れない。
飛び込んでも体を左右に振られ、思うような試合をさせてもらえなかった。
試合は神様からの応援?もあって、試合を終始支配していた、ちはる選手が判定で勝利を飾った。

 ここで、本日のトリプルタイトルマッチに出場する選手紹介が行われた。
選手紹介に先立って、東日本大震災の被害にあった方々への1分間の黙とうがささげられた。
国旗掲揚並びに国歌が流され、主催者サイドからタイトルマッチ宣言が行われた。

緊張ぎみの選手達
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▼第5試合 日本vsタイ先鋒戦 ライト級 WPMF日本ルール 3分3R延長1R 
◎塚原光斗(クロスポイント古河/WPMF日本ライト級5位)
KO 2R1分37秒 
Xパッカシー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックス)

パッカシー選手は、前日計量で320gオーバーの失態をしでかした。
その為、この試合は減点-1 プラス 10オンス(通常6オンス)のグローブを付けて戦う事になった。
減点を取り戻すべく、パッカシー選手は積極的に攻めて出るが、思うように決まらない。
塚原選手は、1R終了後かなり息を切らしており、こちらも体調不十分か?
2Rも、パッカシー選手必死に攻め立てるも、カウンターぎみに入った塚原選手の右フックに、たまらずダウン。
ファイティングポーズを取るもレフェリーが止め、無念のKO負けとなった。

塚原選手(左) パッカシー選手(右)
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▼第6試合 日本vsタイ次鋒戦 フェザー級 3分3R延長1R WPMF日本ルール
◎コムパヤック・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックス/M-1スーパーバンタム級王者)
判定3-0 30-28、30-28、30-27
X梅原ユウジ(STRUGGLE/WPMF日本同級4位)

 前の試合を観た後だとコムパヤック選手が妙に落ち着いて対応しているように見える。
相手の攻めを巧みにかわし、隙ありとみれば、的確にパンチやキックをヒットしていた。
結局、いぶし銀のような勝ち方で、うまくまとめたコムパヤック選手が勝利した。

終始冷静だったコムパヤック選手(左)
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▼第7試合 日本vsタイ中堅戦 70kg契約 3分3R延長1R WPMF日本ルール
◎スウィレック・ラジャサクレック(タイ/ラジャサクレックジム)
TKO 延長R39秒 
X清水 武(藤原/WPMF日本スーパーウェルター級1位)

 日タイ対抗戦は、ここまで1勝1敗のタイに。
団体戦の勝利を考えると、ここが急所の一番か?
清水選手は、藤原ジムの猛者。
一方のスウィレック選手は、本場タイからの参戦。
試合は接戦となりドローとなり延長戦に突入。
延長戦に入り、接近戦で放たれた左の肘がヒットし、清水選手が流血。
結局ドクターストップとなり、スウィレック選手がこの一戦を制した。

スウィレック選手は左
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▼第8試合 日本vsタイ副将戦 バンタム級 WPMF日本ルール 3分5R
◎藤原あらし(バンゲリングベイ・スピリット/元WPMF世界スーパーバンタム級王者、同日本スーパーフライ級1位)
KO 3R42秒 
Xナロンチャイ・ドラゴンテイルジム(タイ/元ラジャダムナンスタジアム認定8位)

 以前はM-1の中心選手?だったあらし選手も、直近は主戦場を別リングに移していて、M-1には久々の登場。
その間、WBCの王者にもなり、その実力に陰りはない。
フェイントをかけるのが上手く、攻めは多彩だ。

巧みに攻めるあらし選手(左)
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 今日の相手は、本場の元ランカー。
相手に不足なしか?と思ったのだが、何と!ローキックでKOしてしまった。
まあ、これで団体戦は面白くはなったが・・・

▼第9試合 日本vsタイ大将戦 63kg契約 3分5R WPMF日本ルール
◎カノンスック・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックス/WPMF世界ライト級王者)
TKO 1R2分52秒 
X高橋誠治(町田金子/WBCムエタイ日本スーパーライト級王者)

 高橋選手は、ガードを下げ、半身で構える変則派。
足技が得意で、長い足を巧みに繰り出すプレースタイルだ。
WBCのタイトル保持者でもあり、接戦が予想された。
一方、カノンスック選手は、WSRの押しも押されぬエース。
小柄ながら、抜群の瞬発力と破壊力を持った本格派だ。

 序盤から、高橋選手は得意の足技で攻め立てる。
長い足が邪魔で、なかなか射程圏に入れないカノンスック選手は、戦いずらそう。
高橋選手の足技をかいくぐり、カノンスック選手得意のヒジが高橋選手の右目下に入り、流血。
結局、ドクターストップとなり、TKOに。
不完全燃焼の高橋選手は、悔しそうなしぐさをみせていた。
これで、日タイ対抗戦は3:2でタイの勝利に。

大将戦を制したカノンスック選手(左)
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 ここで10分間の休憩があり、その間を利用してイベントが開催された。
150円を震災にチャリティーし、30秒間でミット打ちをするという内容。
10人近くの希望者が集まり、リング上で、その腕前を披露してくれた。

プロ顔負けのスピードを披露
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上半身裸で登場の子も
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美しい蹴りを披露してくれました
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ここからは、タイトルマッチである為、3分5ラウンド制のオープンスコアで行われた。

▼トリプルメインイベント第1試合(第10試合) WPMF日本バンタム級王座決定戦 3分5R
◎一戸総太(ウィラサクレック・フェアテックス/同級3位)
KO 1R2分44秒 
X野呂裕貴(エス/元NKBバンタム級王者)

 一戸選手は、ここの処ずっと好調なイメージがあり、「とうとうタイトルマッチを迎えたか」という感じ。
『東北代表』の意識があり、東日本大震災で被災した方達の為にも、ここは勝って勇気づけたい処。
一方、野呂選手は、元NKBバンタム級王者でもある実力者。

東北代表?の一戸選手(左)
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 序盤は、ほぼ互角の立ち上がり。
一戸選手が積極的に動き、野呂選手が迎え撃つように反撃に出る。
そして、2分30秒過ぎ、とっさに放った一戸選手の右フックがヒットし、野呂選手からダウンを奪う。
結局、野呂選手は立ち上がれず、KOでチャンピオンの座を射止めた。
勝利者インタビューでは、東北への熱い思いを披露してくれた。


▼トリプルメインイベント第2試合(第11試合) WPMF日本スーパーバンタム級王座決定戦 3分5R
◎清水雄介(尚武会/同級1位、元J-NETWORKバンタム級王者)
判定3-0 50-46、50-46、50-45
X梅原タカユキ(TARGET/同級2位)

 梅原選手は、浅黒く鍛え上げられた肉体が、いかにも体育会系という印象。
一方、清水選手は、その辺の大学生のような髪型。
体も上背はあるが、きゃしゃな感じで文化系といった印象。
もし、タイのように賭けが成立するなら梅原選手に乗る人が多いのではないか?

体育会系?の梅原選手(左)
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 しかし、ムエタイはそんな単純ではない。
手足の長い清水選手の方が、戦う上では優位性があるからだ。
それと、もう一つ気になった点があった。
既にベルトを一本持っている清水選手がリラクッスしていたのに対し、梅原選手は、初タイトルを目の前に少々硬さが見られた点だ。

 序盤は、清水選手が長い手足を活かし、ポイントでリードする。
梅原選手陣営の作戦は、細く長い清水選手の軸足(左足)一本。
多少ポイントを取られようが、後半勝負にかけていたように思えた。"
ところが、3R過ぎても清水選手の勢いは衰えない。
ポイントを思うように取り返せない梅原選手に徐々に焦りの色が見え始める。
清水選手は、序盤に集中砲火された左足を軸足でなく、蹴り足にスイッチした機転が功を奏し、ポイントでは大差となる。
結局、清水選手がそのまま押し切り、2本目のベルトを手に入れた。


▼トリプルメインイベント第3試合(第12試合) WPMF日本フェザー級タイトルマッチ 3分5R
◎森井洋介(藤原/暫定王者)
TKO 5R2分2秒 
X長嶋大樹(ONE’GOAL/同級1位)

 メインイベントには、暫定王者の森井選手が登場。
昨年12月の興業(藤原祭り)で、森井選手と長嶋選手の間でタイトルマッチが行われる予定でした。
しかし、ランク1位の長嶋選手が負傷欠場の為、2位の森井選手と3位の玲央選手で、暫定王者決定戦となった。
その試合に1RKO勝利を収めた森井選手が暫定王者となり、今回の防衛戦となった。

 この日印象に残った選手のもう一人は、この森井選手だ。
彼が強いのは、以前から知っていたが、王者となり、すっかり自信をつけたようだ。
自信を持つのは結構だが、それが過信になると、思わぬ落とし穴が待っている。
この試合は、それを象徴するような展開となった。

 1Rから激しい打ち合いになる。
中盤過ぎに接近戦に持ち込もうとした長嶋選手にカウンター気味に肘がヒット。
たまらず長嶋選手ダウン。
出血もあり、終了間際にはドクターチェックが入る。
しかし、傷は浅く続行に。
早々にダウンを奪い、ドクターチェックが入った処で、森井選手は、内心「終わったな」と思ったはず。
一度、集中力を切らすと、なかなか元に戻らないのが世の常。
ポイントの上では、離れてはいるが、ここから泥沼の戦いになる。

 長嶋選手はとにかくタフ。
森井選手の強打が、当たっているのに反撃してくる。
2~3Rは逆に森井選手がぐらつく場面も。

強靭な肉体も持つ森井選手(左)
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4、5ラウンドは、もはや出血で顔が血ダルマとなるも、試合は続行に。
森井選手もパンチ、肘で試合を決めに出るも長嶋選手の戦闘意欲は、揺るがない。
残り1分で、再度強烈な肘が入り、ここでドクターストップとなり、さしもの激戦も幕を閉じた。

勝利者トークでは、梅野選手との対戦を熱望していた。
互いに自分が一番だと張り合う選手同士の対戦だけに実現すれば、楽しみではある。

ところで、ムエタイ(キックボクシング)には激励賞という形で応援する選手に金一封を出す制度がある。
これとは別に相撲のように勝った選手だけがもらえる懸賞金があっても良いのではないか?
興味ある対戦カードの場合、様々な理由により一方に出す事ができない場面があるからだ。


【こぼれ話し】
 会場のディファ有明の入場門を入ろうとすると、何と!ダフ屋が二人出ていた。
プロ野球の人気カードとかでは、見かけるが、格闘技でダフ屋が出ていたのには驚いた。
しかも、そのダフ屋さんの掛け声が一風変わっていた。
「券の無い人、券あるよー1,500円引き」ですと。
このダフ屋さん、利益出るのかな?と思ったのは余計なお世話だろうか・・・
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